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エンゲージメント

人と会社を結び付けるエンゲージメントの効用

みなさんは、「エンゲージメント」と聞いて最初に何を思い浮かべますか?
婚約の証として贈られるエンゲージリング、会社と顧客の関与度を高めるエンゲージメント・マーケティングなどの言葉も知られていますが、昨今、会社と従業員の関係性を育む上でも重要なキーワードとして注目されています。

会社と従業員の結びつきが、人材流出抑止の切り札に

従来、会社と従業員の関係性においてエンゲージメントと言えば、「愛着心」「思い入れ」のことを指していました。現在では、その重要性に気付く会社が急増し、「組織と個人の結びつき」「影響し合いながら相互に成長していく関係性」といった、深い意味を持つようになっています。会社と従業員の「絆」と言い換えて良いかもしれません。

エンゲージメントという言葉が持つ意味が深化した背景には、優秀な人材確保に苦慮する会社が増えたことが影響しています。

ご存じの通り労働人口は減少傾向にあり、優秀な人材をいかにつなぎとめるかは、多くの会社にとって重要課題となっています。しかしながら、能力や成果が重視される業界では、優秀な人材ほど「キャリアアップ」の名の元に、より待遇のいい会社へと流出してしまいます。長期視点に立った従業員教育や能力開発には、頓挫のリスクがつきまとっていました。

そんななか「個人の成長と会社の成長が連動するような関係」を構築し、人材の流出を抑止する動きが模索されるようになりました。関係の構築が進み、会社と個人が一体化した“エンゲージメントされた状態”を生み出せれば、人も会社も時間をかけて成長していくことができます。人離れが起こりにくい状況が生まれるため、組織力の強化や業績の向上にも好影響が期待できるようになるでしょう。

会社と従業員のエンゲージメントが高まると、進んで成長の機会を求めるようになります。その結果、企業理念が浸透しやすくなり、接客業であればサービスクオリティの向上、製造業であれば生産性の向上などにもつながっていきます。

エンゲージメントを高めるための手順

エンゲージメントを高めるための手順

エンゲージメントを高めるためには、

  1. 現状分析
  2. ガイドラインづくり
  3. 環境整備
  4. 検証

という手順を繰り返す必要があります。

現状分析は、アンケートや面談などを通じて行います。会社のどの部分に愛着を持つかは人それぞれですし、その度合いもまちまちなので、個別に丁寧なリサーチをする必要があります。調査内容は「知人に自分が勤める会社を勧められるか」「総合的に見て満足度は?」「この先どれくらい長く勤めたいか」などの確認に始まり、熱意・没頭度・活力のチェック、担当する仕事内容の実態や印象、社内外の人間関係、キャリア設計に関する希望や不安などの洗い出しに及びます。それらを調べ上げ、全体的な分析を行うことで、従業員が会社のどこに魅力を感じ、また何に不満を感じているのかを把握しましょう。

ガイドラインづくりは、現状分析によって得られた情報を元に、従業員と会社がともに納得できる方向性を模索しながら進めていきます。会社側は、理念や方針を示すと同時に、従業員にどんな行動を求めるかを具体的に示していきましょう。コンピテンシー(高業績者の行動特性)を、ガイドラインとして提示するのも効果的です。

環境整備は、従業員が積極性を発揮できる制度の運用や人員配置がカギとなります。主体的な行動が会社のためになり、会社を通じて社会貢献できることを実感できるような仕組みを作ることで効果を引き出せます。組織目標に基づくチームマネジメント、特定の能力に秀でる人物を適切なポジションに配置するタレントマネジメント、能力を評価しモチベーションにつなげる報奨制度や技術認定制度なども有効です。

検証は、一連の活動を通じてエンゲージメントが高まったかどうかを確かめるべく、何度も繰り返し行われなくてはなりません。その結果、従業員のやる気を引き出すサポート役や新たなリーダーの配置、上司の教育などが必要となるケースもあるでしょう。うまくいった部分は継続し、問題点は改善していく。その連続によって従業員と会社の絆は、着実に強くなっていくでしょう。

エンゲージメントが高い会社には資質を持った人材が集まる

エンゲージメントが高い会社には資質を持った人材が集まる

会社への満足度を示す「従業員満足度」は、エンゲージメントとは似て非なるものです。
従業員満足度は、福利厚生、マネジメント、職場環境、やりがいといった観点で、“居心地の良さ”を計るもの。満足度の高さが、人と会社の成長につながるかは別問題です。満足度が高くても「いまのままで満足だから、無理はしなくてもいい」という従業員がいてもおかしくありません。

一方、エンゲージメントは従業員と会社の結び付きを計る指標です。能動的に働くことで働き手として成長し、それが会社のためにもなることを理解しているため、おのずと仕事への熱意や自己効力も高まります。会社に対して、処遇や報酬を超えた価値を見出している状態にあることも特徴だといえるでしょう。

エンゲージメントを高めることが、会社と従業員を結び付け、貴重な人材の外部への流出を防ぐ一助となることは先にも述べたとおりです。

また、エンゲージメントの高さは、人材採用においてもメリットを生むことになります。エンゲージメントを高めていく過程で行動目標が明確になれば、資質をもった人材が集まりやすくなります。エンゲージメントの高さや、その土壌となる社内環境の整備は、会社にさまざまなメリットをもたらしてくれるのです。

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