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オンボーディング

HR業界で重要視される「オンボーディング」とは?語源と意味・目的を解説

昨今、HR業界でよく見聞きする「オンボーディング」。その意味について、詳しくご存知でしょうか。
オンボーディングとは、会社・組織に新たに加わった人材(新入社員・中途社員)をいち早く戦力化し、会社のパフォーマンスを上げるための育成プログラムのことです。研修や人事制度、待遇などすべてを含みます。
なぜ、今オンボーディングがHR業界から注目されているのか、語源や意味、目的についてご説明します。

オンボーディングの語源は「on-board」

オンボーディングは、「on-boarding」と書きます。語源は「on-board」。「機内」や「乗船」などの意味を持つ言葉から生まれた造語です。
飛行機や船は特定の地点間で乗組員を運びます。その役割に、初めて関わる人が習慣的な利用ができるまでの期間を援助するという意味合いが加わりました。

この考え方は、その後人材育成や人材定着に応用されます。現在、HR業界で使われている「オンボーディング」は、新しく入社した社員に会社やチームになじんでもらい、既存社員が協力してサポートしつつ戦力として育てていくプロセスを指します。

オンボーディングが人事領域で必要とされる背景

人事領域でオンボーディングを必要とするようになった背景には、以下の3つがあげられます。

・離職率の高さと採用コストの増加
・少子高齢化による人手不足
・雇用の流動化

新卒採用で入社した新入社員の入社3年以内の離職率は、3~6割とされています。2018年度の大卒新入社員の入社1年目における離職率は11%以上でした。採用だけではなく、離職への対策は企業にとっての大きな課題です。

少子高齢化により人材が不足するなか、中途入社してくれた社員を定着させるのも重要なことです。これまでは「また採用すればいい」という考えであった業界も、定着のために手を打つ重要性に気づき始めたと言っていいでしょう。

新入社員・中途社員の定着は、採用コストだけではなく、会社がかけるコスト全般を抑制することにもつながります。短い期間での離職は、社員の育成コストを無駄にしてしまうことにもなるためです。

離職が増えている背景には、雇用の流動化があげられます。終身雇用制度が当たり前だった時代とは異なり、個人がひとつの会社でキャリアを構築するほうが珍しくなっているのが現代です。この流れは今後も加速していくでしょう。そのため、大卒新入社員だけではなく、途中で新たな会社組織に中途社員として加入することは、珍しくなくなっているのです。
そして、出入りする人間が増えれば増えるほど、チームに溶け込んでもらうための施策の重要度が増します。

オンボーディングの目的

オンボーディングには、採用コストの抑制のほか、以下の目的があげられます。

・新入社員を戦力化するまでの所要時間の短縮化
・従業員のエンゲージメントの向上
・チームとしての結束力向上
・チーム力向上の結果、業績の向上

オンボーディングの特徴は、上層部や教育係、同じ部署メンバー内だけではなく、より広く従業員を巻き込んで育成を行うことです。そのため、従来の育成方法とは異なり、会社組織に早く溶け込め、人間関係を構築することができるでと考えられています。

良好な人間関係は、会社で働くうえで重要です。雰囲気になじめないことが離職につながる人も少なくなく、会社側が溶け込めるような環境を整えることは、定着に重要な役割を果たすといえるでしょう。

また、新しく加入した従業員のために行うオンボーディングは、結果的に既存社員の関係性もよくします。オンボーディングのために、部署を超えた連絡や作業の調整が必要になるためです。

風通しのよい職場は、業績の向上にもつながります。部署の垣根を超えた大きなプロジェクトがあってもやりやすい土台がつくれるでしょう。
新入社員一人のために留まらず、会社全体のためにもなるのです。

オンボーディングでの育成は、既存の育成方法よりも早く一人の従業員を戦力化できるとされています。通常であれば、新入社員が戦力になるまでにかかる期間は半年から1年間。1年未満で離職する若者は、離職理由について「なじめない」「自分には合っていないと感じる」「仕事内容が覚えられない」と、すぐに諦めがちで、まだ身につけられていなくても仕方がないことを口にしているのです。

オンボーディングは、新たに採用された従業員が、新しく覚えていく仕事内容と、活かせるようになるまでの所要期間、道筋を明確化させます。そのため、即戦力化を目指す会社にとっては、いち早く新たな戦力が得られるほか、適切にケアをすることで、新たな人材の離職を防ぐことにつながるのです。

まとめ

採用にかかるコスト、育成にかかるコストを無駄にしないためにも、新たに採用をしたあとは、定着してもらえるよう丁寧にサポートしていくことが大切です。
オンボーディングは、短期間のオリエンテーションや研修のみでサポート期間を終わらせず、継続的に行うことで新しく加わった従業員の定着を促します。社員の定着率に悩んでいる会社は、ぜひ全社的にオンボーディングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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オンボーディング Onboarding 「新卒社員」や「中途社員」が辞めない仕組みづくり

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