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オンボーディング

今、オンボーディングが注目される理由とは?背景と効果を考える

よく耳にするようになった「オンボーディング」という言葉。これは通常の研修とは異なり、新しく組織に参加したメンバーが早期に活躍できるよう、組織としてサポートする仕組みのこと。なぜオンボーディングがこれほど注目され、採用する企業が増えたのか、その背景と経緯に注目しました。

オンボーディングとは

オンボーディングとは、組織に新しく参加したメンバーが早くなじめ、活躍し、成果を出せるよう組織としてサポートする仕組みを指します。由来となる言葉は「on board」で、「船や飛行機に乗っている」という意味です。もともとは、船や飛行機のクルーや乗客が早く慣れるよう行われるサポートのプロセスを指しています。

従来行われてきた新人教育は、一斉に座学で講座を受けさせるものが多く、新卒入社の社員に限られがちでした。その一方で、オンボーディングは新卒社員だけではなく、中途入社者にも対応可能です。

オンボーディングが必要とされるに至った背景とは

オンボーディングが企業で必要とされるようになった背景は、新入社員の早期離職があります。前章でも述べたように、従来の新卒社員の受け入れプロセスは、一括で採用し、入社後にまとめてオリエンテーションを行うものが一般的でした。オリエンテーション後は特段何かのサポートが継続して行われるわけではなく、各部署に任されていたケースが多かったようです。

しかし、このような従来型の新人研修では、「職場になじめない」「キャリアプランが見えない」といった理由から、1~3年以内に離職する新人が多く見られました。

現在、日本は少子高齢化が進み、今後ますます労働人口が減少することが見えています。人材が不足するなか、貴重な新規採用者の離職を防ぐことは急務なのです。

新規採用者のサポートをオンボーディングで継続的に行っていくことは、採用人事においてコスト削減にもつながる重要な事柄なのです。

新入社員の早期離職はなぜ起こる?立ちはだかっている壁について考える

新入社員の早期離職は、なぜ引き起こされてしまうのでしょうか。その背景には、新入社員の前に立ちはだかる壁の存在があります。

まずは、既存社員やチームから受け入れてもらえていると感じられるかどうかの壁です。Googleで行われた社内調査では、事前にきちんと受け入れ準備を整えて新入社員に対応したところ、3カ月以内のパフォーマンスが約30%向上するケースも見られているのだそうです。

また、この「受け入れられている」と感じられるかどうかには、人間関係の壁も関わってきます。中途入社が多い会社では、気づかぬままに新しい人材が増えているということが起こりがちです。しかし、これでは新しく入ったメンバーは環境になじみづらく、歓迎されているムードも感じられません。

受け入れる会社側がサポートしようという姿勢を見せることで、新入社員は安心して会社に溶け込んでいくことができるでしょう。所属するチームだけではなく、他部署も含め、ランチや面談の場を利用して全社に説明する機会を設けたいものです。

新しいメンバーに何を求めるのか、期待値のすり合わせも重要です。その期待値をクリアするために必要な学びの場も、受け入れるチーム側が事前に準備を行い、OJTやOff-JTで教えていく必要があるでしょう。

最後に、モチベーションを保つために必要なものが、アウトプットです。新しく入ったメンバーが、できるだけ早い段階で小さな成功をつかめるよう、フィードバックを受けられる場を作りましょう。小さな成功が、次の成長、成功へとつながり、早期離職を防ぐのです。

オンボーディングによりもたらされる効果とは

オンボーディングの効果は、まず、一人の新規社員が戦力化するまでにかかる時間を短縮できることです。いち早く戦力になることは、企業側だけではなく、採用者側にとってもメリットがあります。そして、戦力になっているという実感が早期離職をも防いでくれることがあるのです。

また、早期離職が減ることで、企業の採用コストも抑制されます。採用コストだけではなく、新入社員研修や教育係となる社員のリソースなど、一人の社員を受け入れるまでに、企業は多くのコストを払っています。

これらのコストも、当該社員に3年以内の早期離職をされてしまうと、水泡に帰してしまうのです。オンボーディングで継続的なサポートを行い、新入社員に定着してもらえば、大きなコスト削減につなげられるでしょう。

オンボーディングを導入して組織の生産性向上につなげよう

オンボーディングは、新入社員の離職率低下のためだけに行うものではなく、職場が新入社員のサポートを行う仕組みを作ることで、結果的に組織の生産性向上にもつなげられる施策です。

多くの起業で注目を集めているオンボーディング。まだ取り入れていない会社は、これを機に今後の新人研修に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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オンボーディング Onboarding 「新卒社員」や「中途社員」が辞めない仕組みづくり

『オンボーディング』とは、新入社員をスムーズに社内に溶け込ませ、パフォーマンスを上げさせるための一連の仕組みづくりを言います。
この冊子ではHR先進国であるアメリカ企業の事例も踏まえ、人材育成のための最新のメソッドを解説。
オンボーディングの具体的な取り組み方をご紹介しています。

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