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新卒採用と中途採用の違いを理解し適切な準備を

人材獲得手法は、新卒採用と中途採用の2つに大きく分けられます。では、それぞれどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。採用における求める人材と今後の経営戦略を明確にし、どちらの採用手法を選ぶべきかを判断しましょう。

新卒採用と中途採用の違い

一年に一度の定期採用といわれる新卒採用では、基本的な採用スケジュールは決まっており、大学や大学院を卒業した学生を4月に新社会人として迎え入れることになります。その採用プロセスはインターンシップ開始から考えると1年半以上に及ぶこともあります。
社会は年齢・価値観の異なる人で構成されているので、採用・入社した後には、業務上の知識やスキルを指導することはもちろん、信頼の構築のためにビジネスマンとしての基本的なマナーや考え方も育てていかなければなりません。

一方で中途採用は不定期採用であり、早い場合はエントリーから1週間ほどで採用することも可能です。社会人経験があり、専門的な知識も持ち合わせていることから、プロジェクトリーダーや幹部としてすぐに現場での活躍を期待し、採用を行う場合が多いでしょう。
では具体的にそれぞれの採用手法でどのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。

新卒採用のメリット・デメリット

新卒採用のメリット・デメリット

まずは新卒採用のメリット・デメリットをみていきましょう。

新卒採用のメリット

1.企業の文化を浸透させやすい
企業によって仕事の捉え方や壁にぶつかったときの対処方法、社内コミュニケーションのルールなど、独自の文化があります。社風ともいえるその会社「らしさ」に馴染めるかどうかは、仕事の継続可否に大きく左右します。
新卒社員はアルバイト以外の就労経験が基本的にはないため、まっさらな状態で入社してきます。よって「他の企業のルールが染みついていて、自社の社風を浸透させづらい」ということはあまりないので、社風にあった社員に育てやすい点がメリットといえるでしょう。

2.企業を活性化してくれる
新卒社員は、毎年企業にフレッシュな風を吹き込んでくれます。2年目、3年目の若手社員は初めて後輩社員ができたことでまた新たな気持ちで仕事に打ち込むことができるでしょう。指導する立場となり、改めて自社の魅力を再認識したり、自分自身のビジネススキルをアウトプットする機会にも恵まれ、新卒社員とともに成長が期待できます。
そのことが、組織としての底力を上げることにつながり、企業の成長を後押ししてくれるに違いありません。毎年春に行われる新卒採用は、企業の新陳代謝を促す面でメリットと言えます。

3.研修の効率化
一括採用ともいわれる新卒採用だからこそ、入社研修をまとめて行うことができる点もメリットでしょう。一方、中途採用の場合、入社のたびに研修を実施しなければならず、効率は悪くなります。

新卒採用のデメリット

1.学生時代とのギャップがネックになる
学生生活と社会人生活とに大きなギャップがある点はデメリットになるケースもあります。中にはそのギャップを「自分とこの会社のギャップ」と勘違いし、なかなか仕事や職場の雰囲気になじめず早期退職してしまう新卒社員もいます。新卒社員の早期退職は、会社の成長を止めてしまうので、防止策が重要です。
内定から入社までの期間に顔合わせや懇親会の場を用意し、「社会に出ることの心構え」、「仕事をする意味」などを学生に伝え、計画的に教育プログラムを進めることが重要でしょう。こうした取り組みによってお互いのミスマッチを防ぎましょう。

2.採用プロセスが長く、スケジュールが変わりやすい
学生が大学3年あるいは大学院1年の夏にインターンシップがスタートし、翌年3月に採用情報の公開、6月に選考開始、10月に内定通知、そして4月に入社、と非常に採用プロセスが長期にわたるのが新卒採用の特徴です。当然コストがかかります。
選考の平均回数を比較してみると、新卒採用は年に3.2回、中途採用は年に2.2回というデータがあり、新卒採用の方が長期化しやすい傾向があります。
また、直近の数年内に、2度3度と新卒採用の情報解禁が変更となっています。「学生の本業は学業」とするために、採用活動の時期を遅くする動きがありますが、うまくいかず時期を変更する会社も多くなっています。
新卒採用は会社側で採用時期のコントロールがしづらい点がデメリットです。

3.景気の変動により予測が立てにくい
長期的な視野で獲得人物像や採用計画を明確にしていかなければならない新卒採用は、計画通りに進められるかどうかが予測しにくいという点がデメリットにあげられます。

景気の変動に左右されやすく、いざ募集を開始しても学生が集まらなかったり、逆に採用しやすい年が出てきたりすることは頻繁に起こり得ます。

中途採用のメリット・デメリット

文章続いて、中途採用のメリット・デメリットをご紹介します。

中途採用のメリット

1.即戦力となる
中途採用では、社会人経験豊富な社員を獲得することができます。即戦力として期待でき、現場マネージャーや上級管理職の職務を任せられるのは可能性が高いです。
近年、売り手市場の影響を受けて、良い人材が他の企業に取られる前に採用しようと採用スケジュールがタイトになってきています。一般的には募集の告知から選考、採用までのスケジュールは早くて1カ月が目安でしたが、応募から1週間で採用するケースや、応募後すぐにオンライン面接を組み、即日内定を出すケースも増えています。
しっかりと準備・計画を実施すれば、急遽出た欠員に対し、補充することも中途採用なら可能です。

2.教育コストを削減できる
名刺交換など、ビジネスマナーレベルを教えなければいけない新卒社員と比べて、中途採用者は入社後の研修費を抑えることができます。即戦力として役立つスキルやキャリアを持つ人材であればあるほど、研修費を削減できるのは重要なメリットです。

3.新しい知識やノウハウを獲得できる
前職で培った知識やノウハウを自社で共有してもらえることは大きなメリットになります。自社にはない新しい考え方やメソッドは、組織の成長につながる可能性を秘めています。
また、中途採用者がこれまで築いてきた人脈にも魅力があります。新しい事業を立ち上げる際には、この人脈を活かしたビジネスプランを立てることができるなど、本人が持つスキルやキャリアと同じくらい価値あるものだといえます。

中途採用のデメリット

1.すぐに転職する可能性がある
すべての中途採用者に当てはまるわけではありませんが、転職癖がついてしまい、転職を繰り返すタイプの方も中にはいるでしょう。

単純に職場が気に入らない、仕事がおもしろくないという理由で転職を繰り返しているのか、自身のキャリアアップのために明確な理由で転職をしているのか、職務履歴書の内容や面接でしっかり確認しましょう。しかし、自社にとって非常に魅力を感じられる人材であれば、いずれ転職の可能性があるとしても採用に踏み切るのも手でしょう。信念を持ってスキルアップ、キャリアアップを理由に転職する場合、その想いを企業側で受け止めて、実現してもらうための環境を用意するという形で引き止めることもできるかもしれません。

2.過去のやり方、自分の考え方に固執しすぎる
「前職はこうだった」「自分はこのやり方が正しいと思う」など、過去のやり方や自分の考え方を頑なに押し通してしまうタイプは要注意です。個人のキャリアやスキルを思う存分発揮してもらいたい反面、社風やチームに馴染めないようでは即戦力としての活躍は期待できません。中途採用のメリットの裏返しではありますが、スキル・経験が豊富なことがデメリットともなり得ることを心得て、採用活動を行いましょう。

3.若い世代が育たない
経験も豊富で、リーダーとしてのポジションを用意されて入社してくる中途採用者が増えることで、若手社員のモチベーションが下がり育たないという側面もあります。中途採用者と新卒入社者が良い相乗効果を生み出せるよう、「誰に何を任せるのか」といった指標を定め、社内で明確に共有するとよいでしょう。

新卒と中途で採用基準を明確に

新卒と中途で採用基準を明確に

新卒採用と中途採用では、採用にかかるスピードとコストに大きな違いがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解したところで、自社にはどちらの採用手法が適しているかイメージがついたでしょうか?
採用基準をさらに明確にしておくと、より着実な採用活動へとつなげることができます。下記に新卒採用、中途採用の採用基準の例をご紹介します。

新卒採用の採用基準の例

・長く自社で活躍してくれる人材かどうか
・入社意欲や成長意欲があるかどうか
・自社の考え方に合った人材であるかどうか

中途採用の採用基準の例

・即戦力となるスキルやキャリアがあるかどうか
・自社で前職での実績や社会人経験を活かせるかどうか
・一般的なビジネスマナーを身につけているかどうか

まとめ

新卒採用と中途採用では、その目的や評価基準が異なります。また、求職者側も会社に求めるものが違ってきます。自社の現状を踏まえ、本当に必要なのはどんな人材か入念な計画を立てましょう。そのうえで、どちらの採用手法が適正かを判断してください。

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