HR BLOG

リクルーティング

新卒採用を成功させるために内定者研修でやるべきこと

内定後の学生との適度なコミュニケーションは、採用成功のためには欠かせません。内定を得て就職活動を終えたあとも、気持ちが揺らぎ、内定後に辞退するケースは珍しくありません。そのような離脱を食い止めるためにも、内定者研修は欠かせません。
それでは、実際にはどのように学生とのコミュニケーションを行っていけばいいのかご紹介します。

内定者との関係を構築する3つのコミュニケーション

内定者との3つのコミュニケーション方法について具体的に解説していきたいと思います。

3つのコミュニケーション

SNSを活用したオープンなコミュニケーション

まずは公の場で“学生からの信頼を高める情報”を発信し続けましょう。
企業広報として活用している、Facebook、TwitterなどのSNSを使用して、採用に関するトピック、先輩からの体験談やメッセージなどをあげていきましょう。会社案内やオープンなwebでは公開できないコアな情報の提供、入社前研修のフォロー情報、さらには学生の両親向けの情報などを提供していくことで、入社までに会社の理解を深めてもらう機会になります。

クローズド環境での1対1のコミュニケーション

昨今の学生は日常的に、電話やメールよりSNSを多用しています。1対1のコミュニケーションのツールとして、無料SNSを活用する方法もあります。参加者の制限、閲覧制限ができるクローズドのグループを作る機能があるため、実際にそれらを使って学生とコミュニケーションを取っているという企業も少なくありません。しかし、無料SNSではやはりセキュリティの面で課題が残ります。
そこで、ビジネスの場でも安心して使えるセキュリティが確保されたSNSを活用している企業もあります。LINEの画面デザインを採用したSNSであるため、学生も使い慣れており、学生からのメッセージにもすぐに反応できます。

対面でのリアルなコミュニケーション

SNSなどを活用した日常的なコミュニケーションに加えて、時には実際に会って面談や懇談会などを実施し、“リアルなコミュニケーション”の場を設定しましょう。実際に会うことで、学生との関係がより強固なものとなります。定期的に顔を合わせることで、他社の面接を受けているかといった情報を得る一助にもなります。
遠方の学生などどうしても実際に会うのが難しい場合は、スマホやタブレットからも閲覧可能な、「web会議システム」を活用することも有効なコミュニケーションツールです。

なぜ内定者研修は必要なのか?

なぜ内定者研修は必要なのか?

内定が決まったあと、卒業までには半年以上の期間があります。学生はその間、学業やサークル活動に没頭していると思いがちです。しかし、2018年卒マイナビ内定者意識調査(6月~7月実施)によると、実に61.3%の学生が「入社予定先企業を決めた後に不安になったことがある」と回答しています。残りの学生生活を謳歌して気兼ねなく過ごしていると思いきや、半数以上の学生が社会人になることについて心配が尽きないのが本心のようです。
不安点として、「社会人としてやっていけるかどうか」「この会社できちんと務まるかどうか」があげられています。
つまり、内定したという自信よりも、自身の能力面での不安が非常に目立っているようです。

内定者研修の目的

2018年卒マイナビ学生就職モニター調査によると、内々定者懇親会は、内定者のフォロー活動として一定の効果があるということがわかりました。
一方、実施されている内容と学生が希望するものとして差異が大きいのが「勉強会・グループワーク・研修」、「e-learning形式の通信教育」などです。内定者は、社会に出る準備に必要な学びを求めていることがわかります。
企業側としては、働きながら経験を積んで一人前にすることを想定して採用していますが、いち早く戦力になって欲しいという思いも当然あるかと思います。
以上を踏まえたうえで、内定者研修は、学生の「不安の払拭」や「早期戦力化」を主題に取り組んでいくことが望まれます。

内定者研修の内容について

それでは主な4つの内定者研修についてご紹介します。

勉強会
IT系の会社や、資格が仕事に必要な会社では、入社前に勉強会を実施するところも多く存在します。入社してすぐに知識を使えるところまでに育てておくことは、即戦力の育成につながります。また学生にとっても業務で使う知識を事前に学んでおくことは、社会人になる準備を整え、モチベーションを高めることにつながります。

アルバイト・インターン
実際に内定先の会社でアルバイト・インターンをすることは、学生にとって会社の雰囲気や先輩社員の人柄などを肌で感じることができる貴重な機会になります。しかし内定者といっても彼らは大学卒業見込みの学生であって、本業は学業です。学業日程に配慮し、あくまで入社前の学生であることを意識して、あまり重い業務を課さないようにしましょう。会社としても実際に働く学生の姿を見ることで、入社前の配属決定の基準としても活用することが出来、双方にメリットがあります。

e-learning
ビジネスマナーやPCスキル、簿記・経理知識・法律関係など社会人として基礎となる情報を自宅で学習してもらいます。e-learningは学生を集める必要がありません。また、学習後の点数が低い人へのフォローなども合わせて行うことで、知識レベルの均一化にも役立ちます。

合宿研修
内定者を集めて合宿で研修を行うことは、内定者同士の相互理解と仲間意識を醸成することにつながります。また、社員にも参加してもらうことで、新入社員受け入れ意識を芽生えさせることにもなります。社員に刺激を与えるという観点からも有効な手段です。

内定者研修について徹底解説(内定者側の視点)

内定者研修について徹底解説(内定者側の視点)

ここでは、内定者研修の詳細について、内定者側の視点から気になる点をご紹介します。

内定者研修の時期

内定者研修の時期は会社によってさまざまです。10月の内定式以降からすぐにはじめる会社もれば、入社前の2~3月に実施する会社もあります。期間もさまざまで、1日だけ懇親会を実施したり、複数回の研修を行ったり、1週間など長い期間で行ったりする場合もあるでしょう。内定者である学生は、学業や卒業旅行などの予定を既に決めている可能性があります。なるべく早めの連絡を心がけましょう。

賃金の発生について

内定とは会社と内定者とが「始期付・解約権留保付労働契約」を結んだ状態であり、会社が入社前に内定者に研修を強制することは法的にはできません。賃金を支払うかどうかは会社によって異なり、賃金が支払われる場合には4月分の給与に研修分を上乗せする場合があります。また、交通費や昼食代は別途支給するのが一般的です。

出欠について

内定者研修は強制ではありませんので、学生は欠席することができます。
会社側は研修に欠席した内定者がいても、評価を下げることや内定取り消しをすることはできません。
しかし、内定が決まって学生が研修に参加しないとなると、お互いに印象を悪くしてしまうことになりかねません。学生は勤める会社の情報や雰囲気を知ることができますし、企業側は学生の能力・将来性をより正確に測ることができる良い機会です。身内の不幸などやむを得ない事情がない限り、なるべく全員に参加してもらえるようにしましょう。

まとめ

このように、内定者研修は内定者にとって社会人になる不安を払拭する機会になるとともに、入社までに会社の雰囲気を知り、スキルアップできる貴重な場でもあります。また、社員に参加してもらうことで、内定者に対する愛情が湧き、受け入れ意識を芽生えさせることにもなります。既存社員に刺激を与えるという観点からも有効な手段であり、内定者・社員双方にとってメリットのあるものです。
内定者が充実した社会人への第1歩を踏み出せるような内定者研修を実施しましょう。

一覧へ