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人事異動・配置

適材適所で生産性UP!会社に不可欠な人材を「見極める力」

人材の最適な配置は、生産性の高い組織を速やかに構築してくれます。チームにとって最適な人材を選ぶポイントや注意すべきリスクを知り、業務量や付加価値生産性に見合った人員数・人員構成を実現しましょう。

的確な人材配置でストレスフリーの組織に

近年、どの会社でも働き方が見直され、ひと昔前とは従業員との関わり方も大きく変わってきています。
社内設備のIT化やSNSの普及、法律改訂などで、ベテラン社員でも新たな部署で新しい業務に携わるケースもあります。
そんなとき、経営者や管理職、人事担当者らが、間違った人材配置を行うと、どうなるでしょうか。

新しく要求される仕事のゴールが遠く、時間内にたどり着けなかった場合、その従業員はストレスを抱えてしまいます。
ひいては、モチベーション低下を招き、昨今ニュースにも取り上げられているような最悪の事態につながりかねません。
別の部署では実力を発揮できていた優秀な人材を、ミスキャストで失うこともあり得ます。
そうならないためには、仕事の要求と裁量のバランスをとり、その人が職務に適しているかどうかを見極めることが必要です。

A部ではパフォーマンスの高かった人が、まったく違う職務内容のB部でも必ず同じように能力を発揮できるかといえば疑問です。
どんなに優秀な人でも、向き不向きや得意不得手があります。
逆に、A部ではなかなか成果が思わしくなかった人が、B部では誰よりも高い評価を得るかもしれません。
人材配置をする側に求められるのは、こうした一人ひとりの経験値やパーソナリティを分析し、見極める力なのです。

生産性を向上させる、適正な人材配置とは?

最適な仕事に従事できている人は、そうでない場合よりも生産性が250%アップする(または2.5倍になる)といわれています。実際に部内の人事異動で適材適所を実施することで、4年間で生産性が2.5倍になった事例があります。
各担当者に大切なのはやらされ感ではなく、自分たちに任されているという認識です。だからこそ、仕事をこなすほど自信がつき、高いモチベーションを維持できるのです。

グローバル・マネジメント誌「ハーバード・ビジネスレビュー」も、自己肯定と確信が生産性UPの原動力になると説明しています。
では、そうした人材配置を実現するために必要なことは何なのでしょうか。

人間は行動の90%も顕在化していないといわれているように、働く環境においても個々が能力のすべてを発揮することはほぼ不可能です。
そこで、リーダーなど管理する立場の人間が従業員の能力を引き出し、正しい意思決定へと導く必要があります。
まずは、その積み重ねで信頼関係を築き、一人ひとりのパーソナリティを把握することから始めます。
次に、従業員評価を正しく把握すること。
部署によってはたった1人の異動でも、部署全体のバランスが崩れることも予想されます。
また、その人の能力やこれまでの成果、将来性をしっかり知ることも大切です。

ヒアリングの段階では、やはり実情は見えにくいもの。
ここで誤った人材配置を決定してしまわないよう、異動対象者のことをよく調べることもポイントです。

最大のカギは“Time, Talent, Energy”の配分

最後に、人時生産性(1人1時間当たりの生産性)の効率を高めるために、どうすればいいかを考えてみます。
多くの会社でサービス労働、つまり残業が慣習となっているせいで、時間内に業務を終わらせるという計画が崩れています。
また、過度な情報共有メールや、非合理的な長時間会議に悩まされている人も多いでしょう。

「時間」を効率良く消化することに加え、「優秀な人材」を最も重要なチームに集めることも生産性UPの秘訣。
さらには、時間を有意義に使える優秀な従業員たちの「意欲」も必要不可欠です。
この3つがバランス良く整っている会社と、そうでない会社は、なんと40%も生産力に差が出るといわれています。

また、日本企業の生産力は、現在世界平均の8割程度にも満たないとされています。
このことから、1人当たりのパフォーマンスを管理すること、また組織としての適切な人材配分がどれだけ生産性UPにつながるかがわかります。

まとめ

適切な人材配置で実現できることは、生産性の向上だけではありません。
配属する人材のパフォーマンスが高ければ、人件費単価も下がります。
その業務に投入できる人員数を増やし、一人ひとりの業務負荷を下げて品質や納期などの適正化を図ることも可能です。

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