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人材育成・開発・研修

「仕事をしない人」が生まれる理由は?振り回されないために知っておきたいこと

公開日:2019.10.17

    忙しく仕事をこなしている側で、だらだらと仕事を進める同僚。忙しい素振りを見せながら、実際には最低限の仕事しかしていない部下や上司。こうした「仕事をしない人」にストレスを感じてはいませんか?

    そもそも、働く人と働かない人に分かれるのはなぜなのでしょうか。働かない人は、ただやる気がないだけなのでしょうか。

    「仕事をしない」原因や対処法についてご紹介します。

    「仕事をしない人」の特徴と心理とは?

    仕事をしている人にとっては、「仕事をしない人」の「しない」理由、心理状態は想像すらできないのではないでしょうか。また、「うちの会社には仕事をしない人はいないと思う」と感じている人もいるかもしれません。

    仕事をしない人の特徴は、以下の3つです。心あたりがあるのではないでしょうか。

    • 無気力な人
    • 批判的な人
    • 最低限の仕事しかしない人

    仕事をしない人は、周囲にいる仕事をする人たちのモチベーションを下げてしまう存在です。では、なぜ彼らは仕事をしないのでしょうか。その理由は、主に以下の4つです。

    • 会社に期待されていないと思っている
    • やる気がない人が集まってしまっている
    • 目標を達成し無気力化してしまっている
    • プライドが高く「忙しい」と思い込んでいる

    2番目の「やる気がない人が集まってしまっている」状態は、「赤信号みんなで渡れば怖くない」の心情だとイメージすればわかりやすいでしょう。働きたくないと内心思っていたとしても、周囲がふつうに仕事をしていれば、何とかそれなりに仕事をする人が多いものです。

    しかし、働かない人たちが何人か集まってしまうと、サボることへの抵抗感が薄れ、一気に仕事をしない集団になってしまうリスクがあります。

    4番目にあげた「プライドの高さ」は、仕事をしている体を装う人を指しています。大げさに忙しそうにしながら、「忙しい、忙しい」「私ばかりに仕事がくる」といった言葉を発している人はいないでしょうか。

    こうした人のなかには、実は必要最低限の仕事しかしていない人も含まれています。要領が悪いために、忙しい状態に陥っているわけです。

    なかには自分の要領が悪いだけだと理解していない人もいるため、まずは効率的な仕事の進め方を教える必要があるでしょう。「本当に仕事ができる人」がどのような人なのか理解してもらうことが大切です。

    働かない人」がいるのは当然?働きアリの法則「2:6:2」を考える

    「働きアリの法則」を聞いたことがありますか?別名、パレートの法則」とも呼ばれているもので、組織のなかで一生懸命に働いているのは全体の2割でしかないという法則です。実際に、働きアリの集団でそういう事態が見られるために名付けられています。
    組織の中の人間を2:6:2にわけてそれぞれの役割を考えるのが262の法則です。
    従業員やチームのマネジメントに悩んでいる場合は262の法則も取り入れたマネジメントをおこないましょう。ここでは、262の法則についての基本的な解説と、ビジネスシーンでマネジメントに取り入れる際のポイント、人間関係における262の法則の考え方について解説します。
     

    一生懸命働いている2割の働きアリは、全体の8割の食糧を集めてくるのだそうです。では、残り8割のアリは何をしているのでしょうか。

    残りの8割は、さらに6割と2割に分けられます。6割は「ふつうに働く」アリ、2割は「何もしていない」そう。割合が「2:6:2」になるわけです。

    この割合は、集団を変えても同じようなグループに分かれることがわかっています。つまり、2割の「優秀な働きアリ」たちばかりを集めたグループをつくったとしても、時間とともにいつの間にか「2:6:2」に分かれてしまうのです。これは、働かない2割のアリばかりを集めた集団でも同じ変化が起こることがわかっています。

    「働きアリ」の法則は、人間にも当てはまると考えられています。つまり、2割の優秀な従業員が会社の業績の8割を支え、6割のふつうの従業員が仕事をそれなりにこなし、残り2割が「働かない」だというわけです。

    ちなみに、北海道大学大学院の長谷川英祐准教授の研究グループの研究結果によると、すべてのアリがもし一斉に真面目に働けるのだとすると、一時的な仕事の処理能力は向上しても、その水準をずっと維持することはできないことがわかったのだそうです。最終的には組織自体も存続できなくなります。これは、疲労が等しく蓄積されるからだとされています。

    働かないアリがいる組織では、一生懸命働いているアリが疲労で休んでいるときに、代わりに働き始める現象が起こったのだそうです。そのため、仕事の処理速度は一定に保たれ、組織も長続きすることが解明されています。



    まとめ

    「働きアリの法則」からもわかるように、全員が等しいレベルで仕事に対する意欲がある状態をつくることは困難だといえるでしょう。ある程度働かない人がいることは、組織として自然なことともいえるのかもしれません。

    だからといって自分自身が「仕事をしない人」側に引きずられてしまうことは、決して良いこととはいえません。また、仕事をしていない人にストレスを感じてしまい、自分の生産性が低下してしまうことも避けたいものです。

    ひとりで悩んだり、苛立ちを覚える前に、先輩に相談したり上司に対策を願い出るなどして、自分の仕事にきちんと集中できる環境を整えましょう。

    この記事を書いた人

    HR BLOG編集部

    このブログでは、「経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする」 をテーマに、HR領域の情報を発信しています。

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